平成15年、上村の御池山(標高1,905m)に残る半円地形が、隕石の衝突によって作られたクレーターであることが、飯田市竜丘小学校教頭の坂本正夫さんらによって確認されました。
このクレーターは直径が約900メートルで、海外のクレーターから比べると小規模な部類に入ります。
急傾斜なため大部分が崩落していますが、山の尾根沿いに円周の約40%が確認できます。このクレーターは二万〜三万年前、直径45メートルの小惑星が衝突してできたと推測されています。
坂本さんはこれまで山岳地帯の地質調査を続け、二十年前に従来の地質研究では説明のつかない地形を御池山に発見しました。
以来、この地形がクレーターではないかという仮説のもと、二十五カ所の岩盤から採取した岩石を調べた結果、隕石衝突の有力な証拠である衝撃変形(PDFs)
(※注1)を含む石英を発見し、岡山理科大学の研究チームがレーザー光線の照射によってそれを確認しました。
国立科学博物館によると、高松市の高松クレーターや鹿児島県奄美大島の奄美クレーターなど、隕石クレーターである可能性が指摘されている地形はあるものの、確実に隕石クレーターとして確認されているものはないということです。
(参考 中日新聞 2003年9月1日付記事)

南信濃村山原にて(2003.10.26)
御池山(点線がクレーター外縁)
御池山遊歩道