一口にイワナといっても、遠山川に棲むのはヤマトイワナといって、南限に生息する種類です。また、アマゴとヤマメは混同されやすいですが、遠山川に昔から棲んでいるのはヤマメではなく、赤い斑点のあるアマゴの方です。
また、同じヤマトイワナやアマゴでも、遠山川に棲む魚は、他の川のものと体型が全く違います。日本有数の急流に揉まれているので体の幅が広く、尾びれがとても大きいのです。ですから、かかったときの手ごたえが違う。だからこそ遠山川は全国の釣り師にとって聖地なのです。
左から松下賢さん、草田和己さん、岸本忠司さん 昭和五十八、五十九年の大災害で、渓魚が激減しました。早急に魚数を増やして釣り客のニーズに応えようと、遠山漁協では養殖した成魚を放流しました。
これらは簡単に釣れる反面、渓流育ちの魚と比べて体格が貧弱で、釣り味が全く違います。これではいけないと感じたのが、会発足の契機です。
主な活動は、春の稚魚放流と秋の発眼卵放流です。独自の基金で稚魚や卵を買い、漁協と共同で放流しています。法律上、魚の放流は漁協でないと行えません。
会員のほとんどは漁協組合員ですから、いわば漁協の実動部隊です。
放流にあわせて河川清掃も行っています。白状すると私自身、かつてはタバコのポイ捨てをしていましたが、今ではとてもできなくなりました。こうした活動は、子供たちにも参加してもらえるようにしていきたいものです。
発眼卵放流の様子
発眼卵放流
梨本堰堤